ティーンエイジャーたちが躍動するミュージカル、ロジャース&ハートの名コンビによって1937年に初演された『Babes in Arms』からは、 “マイ・ファニー・ヴァレンタイン” など歴史に残る名曲の数々が誕生。1939年にはMGMによって映画化した作品でもある(主演:ミッキー・ルーニー&ジュディ・ ガーランド)。
親がボードビル・サマーショーに出かけてしまい、残されたティーンエイジャーのグループ。発見した保安官は、彼らを農場に送り労働を課すことを告げる。しかし彼らは自分たちのショー作りのため、猶予期間として2週間の延期を保安官に願い出る。大金持ちの息子は、黒人少年の兄弟がショーに出ないことを条件に金銭的なバックアップを申し出る。この展開に他の仲間たちは憤慨するが、ショーの遂行は必須───罪の償い、和解、ロマンスが交錯する中で、彼らのショーは完成してゆく。
社会性を取り込んだ、古き良き30’sミュージカル・コメディは、ロジャース&ハートの名コンビが生み出した作品の一つとして、80余年を過ぎて尚燦然と光り輝いている。少年たちの自己発見や成長を巧みに描きあげたハートの詞と相まって、ユニークで洗練されたコメディに仕上がっている。
このオリジナル版とは別に、ジョージ・オッペンハイマーによる1959年の改訂版もライセンス可能。