ロジャース&ハート(作曲&作詞)、そしてジョージ・S・カウフマン&モス・ハート(脚本)の珍しいコラボレーション。名エンターテイナー、ジョージ・M・コハンが本作で10年ぶりにブロードウェイに復帰し、ブロードウェイ史上最大の売り上げを記録した。
世界恐慌時代のセントラルパークを舞台に、政治的風刺を含んだ本作はこう問いかける──「彼が昇級するまで結婚できない若いカップルはどうすればいい? 大統領が財政均衡をやるまで、彼を昇級させないつもりだったら?」 果たして、フランクリン・ルーズベルト大統領の他にセントラルパークをぶらぶらできる人はいるのだろうか? 大統領は国の経済危機を解決する決意だが、それに続く陰謀は内閣全体、最高裁判所、最高裁判所長官、連邦劇場による「ウィーンの春」の製作、そして大統領の母親を巻き込むことに。
初演から半世紀以上経った今もなお面白さを失わない作品。まるで、つい先週のニュースのヘッドラインを想起させるかのようなこの政治物語から無傷で逃れられる人はいないだろう。