ジェフとハンターは成功を夢見る若い作家。新しいミュージカルのフェスティバルがあると聞いて出品しようとするが、締め切りは何と3週間後。失うものは何もない、と二人は死にものぐるいでミュージカルを作り始める。友人のスーザン、ハイディ、ラリーらにも手伝ってもらい、ピアノの前でアイデアを練っていた。ミュージカルの主題について話し合う二人だったが、いっそこれ（何のミュージカルにするか考える過程）をミュージカルにしてしまおう、と思いつく。締め切りまでにショーを仕上げると誓い、ショーの成功で運が向いてくることを願う二人。ジェフとハンターと仲間たちは『title of show』を作る間、創造の苦しみを味わう。90分の間に、彼らは脚本を書き、フェスティバルで上演し、様々なことを学んでゆく。自分とは、人間とは、そして仲間とは何なのかを。本作は何よりもまず、アメリカのユニークな芸術であるミュージカルに宛てたラブレター、そして一緒に作り上げる歓びへの賛歌になっている。

本作は2009年のトニー賞「最優秀脚本賞」にノミネートされた。